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     【 掲示俳句 】 260回 俳句ランド

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 1 白銀の早瀬逆巻く紅葉谷   丈

2 木道の白きひとすぢ草紅葉  丈

3 紅葉狩夜は地酒の八海山   丈

4 岩峰を冠として山粧ふ    丈

註.岩峰(がんぽう)

5 白き岩肌つややかに山粧ふ  丈

6 渓谷の谺を返す照葉かな   丈

7 その中に松や白桧や紅葉山   丈

註.白桧(しらべ)

8 白鳥来かくも広々越路の田  丈

9 佐渡を黒々あかがねの秋落暉 丈

10  参道を狭め弥彦の菊まつり  丈

11 掌へ大あんまきを載せて秋  正憲

12 準急の通過する駅秋の雲   正憲

13 半身をしなやかに振る秋の鯉 正憲

14 天下人の若き日の像鵙高音  正憲

15 団栗を数えて拾ふ一人つ子  正憲

16 神木の走り根太し秋祭    正憲

17 釉薬のかすかな起伏柿紅葉  正憲

18 四阿に投句箱置く文化の日  正憲

19 入口は明治の煉瓦文化の日  正憲

20 立冬や餌を欲る鯉の口近し  正憲

21 小雨中落葉を踏みて磴上がる 史

22 小春日や犬も一緒に立ち話  史

23 神秘なる鏡が池や小六月   史

24 子や孫へ送る自家産吊るし柿 史

25 落葉踏み友の見舞いの病院へ 史

26 柿落葉捨つるに惜しき五彩色 史

27 檀の実この丘超せば県境   史

28 鴨の列長き水尾引き池広ぐ  史

29 駆け寄り来銀杏黄葉を栞とす 史

30 落葉踏み野鳥の森を吟行す  史

31 冬の夜子の音読のごんきつね     春生

32 海神に疎まれ海鼠となりにしか  春生

33 冬苺離乳の吾子にひとつづつ     春生

34 葛溶けば若き日の母まなかひに   春生

35 病む人の眼を逸らしけり冬の蝶   春生

36 冬薔薇この家に住まふ人の棘     春生 

37 果てもなく子を遊ばする落葉かな 春生

38 落葉踏む東海道の丸子宿         春生

39 擦れ違ふ人のなきかな小夜時雨   春生

40 山眠る中に水力発電所           春生

41 天国の入場券や帰り花           春生

42 屋根裏に秘密の部屋やクリスマス 春生

43 冬枯れは畑から山へと続きけり  史

44 山も湖も冬枯れの中鴉鳴く    史

45 櫓から冬枯れの芝見下ろせり   史

46 病む足を引きずりながら枯れの中 史

47 冬枯の径まっすぐに湖へ     史

48 着ぶくれて義理の葬儀の末席へ  史

49 着ぶくれの映るミラーに大笑ひ  史

50 着ぶくれて夫の墓まで狭き径   史

51 敦盛の供養の塔へ白小菊     史

52 盤石に日の温もりや石蕗の花    史

53  色変へぬ松や鍵屋の辻と聞く  逸郎

54 反りのよき城垣映す水澄めり  逸郎

55 錦木や石文処々に些中庵    逸郎 

56 真ん中を白滝落つる紅葉山   逸郎

57 白滝を囲めるごとき紅葉かな  逸郎

58 秋の蝶交尾むと見えて藪のなか 逸郎

 註.交尾(つる)む。

59 自転車漕ぐ明きジムの文化の日 逸郎

60 散り急ぐ紅葉ここらは奥吉野  逸郎

61 乳吞児に大き過ぎたる朴落葉  逸郎

62 振向くも早もあらざる時雨虹   逸郎

以上

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       【兼題の俳句 】 260回 俳句ランド

 次回261回の兼題は、 「 おでん 」  「 冬ざれ 」  (両方とも派生語を含む) とします。 奮って投句下さい。

260回の兼題は、 「 芭蕉忌 」  「 冬暖(ふゆあたたか・ふゆぬくし)  」  (両方とも派生語を含む)

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  参考:第259回 兼題の俳句、 「飛蝗(ばった)  」  「 茸(きのこ・たけ)  」  (両方とも派生語を含む)

 

   荒海の佐渡を間近に翁の忌   丈

  雲一朶北へ流れて翁の忌    丈

  冬ぬくし心ゆくまで庭仕事   丈

  住みなれし町の路地裏冬ぬくし 丈

  ご城下にいまも寺町冬ぬくし  丈

6 芭蕉忌や吾も又旅に出でんとす 春生

7 出立を早朝とせり翁の日 春生

8 時雨忌や舟漕ぐ音の水面這ふ 春生

9 桃青忌墨磨る音の部屋にをり 春生

10 冬暖たか昔話を聴きをりて  春生

11 板塀に影を映して冬温し 春生

12 辻々に石仏のあり冬温し 春生

13 この道を濡らす時雨や翁の日 逸郎

14 草鞋塚の辺り掃かれて翁の日 逸郎

15 搾乳の始まる牛舎冬ぬくし  逸郎

16 けものらに毛繕あり冬ぬくし 逸郎

17 冬ぬくし芭蕉公園句碑処々に 逸郎

 以上