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     【 掲示俳句 】 268回 俳句ランド

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 1 青時雨さそふ古刹の鳥の声   丈

2 大原女の小径小暗く青楓    丈

註 京都大原バス停から三千院へつながる、呂川に沿う小径。

3 花苔を褥にわらべ地蔵かな   丈

4 苔庭に日のさす梅雨の古刹かな 丈

5 梅雨の月見上げて京の旅終る  丈

6 まづひとつ見つけ三つ四つ梅雨の星 丈

7 梅天に轟音軍用機の低く    丈

8 木鋏の音の軽やか梅雨晴間   丈

9 歌垣の山をあなたに青田風   丈

10  梅雨闇の庭色深め力増し    丈

11 全身の力集めて行々子     正憲

12 蓬莱と言ふ名の木橋新茶汲む  正憲

13 夏蝶の方位盤より発ちにけり  正憲

14 サイフォンの泡立つ音や梅雨曇り  正憲

15 梅雨深し書架にターヘルアナトミア 正憲

16 電線に碍子の重さ梅雨深し   正憲

17 梅雨雲や送電線は低く垂れ   正憲

18 滝となる水にも助走らしきもの 正憲

19 夏草やこれより先のアプト式  正憲

20 地に触るる陶狸のふぐり油照り 正憲

21 掌の上で切って器へ冷奴    史

22 幼子へスプーンで潰す冷奴   史

23 雲の峰空より碧き海の色    史

24 橋の上の光る車や雲の峰    史

25 恐竜の化石の村や雲の峰    史

26 大橋の上に沸き立つ雲の峰   史

27 海岸の清掃奉仕雲の峰     史

28 峰雲や全ての小屋は海へ向き  史

29 青梅雨やポストで止まる女傘   史

30 パラソルの温もり残るまま畳む 史 

31 道教えお出まし給ふ行者道   逸郎

32 ラベンダーの空にまた来る燕  逸郎

33 花過ぎて蜂を放さぬラベンダー 逸郎

34 南瓜咲きあだ花ばかり寺の跡  逸郎

35 羊らの黒目に映る雲の峰    逸郎

36 産土の鳥居覆へる青楓     逸郎

37 木天蓼の白き葉をもて滝なせり 逸郎

38 男花女花とて咲く花火   逸郎

39 蜩や湖は岸より暮れ初めて 逸郎

40 老鶯や湖は沖より靄晴れて 逸郎

以上 

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       【兼題の俳句 】 268回 俳句ランド

 次回269回の兼題は、 「  法師蝉 」  「 残暑(秋暑し)」  (両方とも派生語を含む) とします。 奮って投句下さい

参照:268回の兼題は、 「 涼し 」  「 蓮・蓮の花 」  (両方とも派生語を含む) 

 参照:267回の兼題は、「 南瓜の花 」「 蜘蛛・蜘蛛の囲 」(両方とも派生語を含む) 

参照:266回の兼題は、 「 葉桜 」  「 母の日 」  (両方とも派生語を含む)

 

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    268回 兼題句  「 涼し 」  「 蓮・蓮の花 」(両方とも派生語を含む)

1 方丈に涼風流れ龍安寺    丈

2  星の数かぞへて庭の風涼し  丈

3  坪庭のほどの農小屋風涼し  丈

4  天井川の堤まぢかに蓮の池  丈

5  葉にこぼす瑞のひとひら紅はちす  丈

6 美術館開門前の蓮匂ふ    逸郎

7 山間の蓮田せましと蓮広葉  逸郎

8 風去りて蓮の匂ひの新たなり 逸郎

9 涼しさを声に表す羊かな   逸郎

10 大樹下の羊涼しと鳴きにけり 逸郎

 11 羊守笛吹き涼気新たなり   逸郎

 以上