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     【 掲示俳句 】 267回 俳句ランド

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  1 成層圏より雲上の五月富士     丈

2 雲上を来て空港の五月闇     丈

3 老鶯の島西海の日が沈む     丈

4 空青し海なほ青し青岬      丈

5 薔薇咲くや島にルルドのマリア像 丈

6 星涼し島のホテルに木の寝椅子  丈

7 島若葉白きクルスと鐘の音と   丈

8 老鶯の盛りてキリシタンの島   丈

9 散りぎはの潔きこと楠落葉    丈

10  山国の田のみないびつ時鳥      丈

11 駅長の帽子掠めて夏燕      正憲

12 石炭の匂ふ構内夏燕       正憲

13 沖からの風を喜ぶ夏燕      正憲

14 石炭をくべるスコップ梅雨の雲  正憲

15 橋桁の二本の丸太梅雨に入る   正憲

16 紫陽花の毬の初めの薄緑     正憲

17 紫陽花の毬を揺らしてハイヒール 正憲

18 蝸牛大東京は人攫ひ       正憲

19 五街道の起点の標蝸牛      正憲

20 山水を筧に引きて山女魚飼ふ   正憲 

21 茫茫と島影隠す五月雨       史

22 せせらぎの音は狂ひて五月雨るる  史

23 気怠さは昨日の疲れ五月雨るる   史

24 五月雨の音の激しさ鳳凰堂     史

25 五月雨るる音旺んなる水車かな   史

26 図書館の窓一杯に夏木立      史

27 喪の家は静まり返り夏木立     史

28 陵の池の周りの夏木立       史

29 歴代の藩主の墓や夏木立      史

30 城裏の暗き石段夏木立       史

31 芭蕉生家其処此処暑し修復中   逸郎

32 御先祖の墓碑銘知らぬ暑さかな  逸郎

33 知らぬ間に墓碑の傾く暑さかな  逸郎

34 声変はりして燕の巣立ちけり   逸郎

35 音もなく群の膨らむ蛍かな    逸郎

36 人の丈越えて孤高の薊かな    逸郎

37 小流れに神鹿しづか青嵐     逸郎

38 孑孑の浮き沈みなき暑さかな   逸郎

39 薩摩路の語句荒々し花南瓜    逸郎

40 蜘蛛の子ら散りて逢ふことあるやなし 逸郎

以上

 

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       【兼題の俳句 】 267回 俳句ランド

 次回268回の兼題は、 「 涼し 」  「 蓮・蓮の花 」  (両方とも派生語を含む) とします。 奮って投句下さい。

 参照:267回の兼題は、「 南瓜の花 」「 蜘蛛・蜘蛛の囲 」(両方とも派生語を含む) 

参照:266回の兼題は、 「 葉桜 」  「 母の日 」  (両方とも派生語を含む)

参照:265回の兼題は、 「 新樹 」  「 蝌蚪 」  (両方とも派生語を含む) 

 

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    267回 兼題句 「 南瓜の花 」「 蜘蛛・蜘蛛の囲 」  (両方とも派生語を含む)

 

1  ふるさとや庭に南瓜の咲きし頃  丈

2 食材はおほかた自前花南瓜     丈

3 懇ろに受粉させけり花南瓜     丈

4 蜘蛛の囲や惜しげもなしに払はれて 丈

5 蜘蛛の囲の際立つ白さ今朝の庭   丈

6 百の子を散らし親蜘蛛見当たらず 逸郎

7 蜘蛛の囲のいよいよ怪し雨上がり 逸郎

8 近くより見る女郎蜘蛛色清か   逸郎

 注. 清か(さやか)。

9 あだ花も花の賑はひ垣の外    逸郎

 以上