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     【 掲示俳句 】 261回 俳句ランド

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  1 日をはじく瀬戸のさざなみ牡蠣筏 丈

 2  潮満ちて小春日和の厳島    丈

 3 どの鹿も人に親しく厳島    丈

 4 ロープウェイ降り山頂へ落葉径 丈

 5 冬霞して江田島の今昔    丈

 6 水鳥を遊ばせ錦帯橋の反り  丈

 7 山頂に白亜の天守冬青空   丈

 8 小春日の金子みすゞの生家跡 丈

 9 島裏は切り立つ岩場冬怒濤  丈

10  鯉太る津和野殿町小六月   丈

11 寒灯や木喰さんの鑿の音   正憲

12 飴色の旧家の柱冬に入る   正憲

13 枯野より枯野へ一両電車かな 正憲

14 俎板を洗ふ勤労感謝の日   正憲

15 飽食の世を啄めり寒鴉    正憲

16 円卓は樽の底板実千両    正憲

17 大根引く地球に小さきクレーター 正憲

18 大根畑褒めて一本貰ひけり    正憲

19 鯛焼きや魚籠のごとくに紙袋   正憲

20 銀河鉄道トイレ車両のアナウンス 正憲

21 歓喜かも悲痛かも知らん鹿の声 逸郎

22 紙漉の里と言はれて一家住む  逸郎

23 日の当るなぞへの一家紙を漉く 逸郎

24 隆隆たる腕休みなく紙を漉く  逸郎

25 紙漉を継ぐちふ女の子腕捲る  逸郎

26 蝉声のごとき耳鳴り芭蕉の日  逸郎

27 冬ざれや匂ふがごとき獣道   逸郎

28 霜柱踏めば音するなほ踏めり  逸郎

29 阿吽像共に着脹れてはをれず  逸郎

30 年号の変わる新年腰伸ばす   逸郎

31 会釈して鏡をゆずる冬帽子       春生

32 かくれなき枯野となりて道半ば  春生

33 聖誕祭抱けば泣きやむ赤子かな 春生

34 霜柱ゆるぶ魔法の消ゆる時 春生

35 地下壕の入り口狭し冬の雨 春生

36 冬の日や円空仏の粗削り    春生

37 被災地の寒夜の灯り二つ三つ    春生

38 妻を呼ぶ冬夕焼けの褪せぬまに 春生

39 年の瀬の訃報の多し災多し 春生

以上

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       【兼題の俳句 】 261回 俳句ランド

 次回262回の兼題は、 「 初笑  」  「 雪掻 」  (両方とも派生語を含む) とします。 奮って投句下さい。

261回の兼題は、 「 おでん 」  「 冬ざれ 」   (両方とも派生語を含む)

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   菜園のものもたつぷりおでん煮ゆ  丈

   若かりし日のおでん屋とコップ酒  丈

  キャタピラーゆく冬ざれの河川敷  丈

  冬ざれやここにも耕作放棄の田   丈

  冬ざれの野やはたてには富士かすか 丈

6 解体の校舎露わに冬ざるる    正憲

7 冬ざれのビルへ噛みつく重機かな 正憲

8 能面の敦盛の頬冬ざるる     正憲

9 冬ざれや住職留守の寺の庭   逸郎

10 人を見ぬ浜辺の砂丘冬ざるる  逸郎

11 コンビニのおでんに珈琲驚かず 逸郎

  以上